JAXA 大型放球装置について

JAXAは大気球に観測機を吊り下げさまざまな観測をおこなっています。
JAXAのホームページには大気球は、
「宇宙線物理学、赤外線天文学、高エネルギー宇宙物理学、超高層大気物理学、宇宙生物学など様々な分野での科学観測に利用されています。新しい輸送、探査技術の工学実験も、大気球を使って行われています。」 との内容で、今なお進化を重ね活躍しています。

画像1

当社は、三陸に実験場が有った時よりJAXAが大気球を打ち上げる手助けを行い、大樹町に移るときには、放球をより安全で確かな実験が出来るようJAXAの要望に応えた設備装置を提供いたしました。

提供した大型放球設備は「親台車」「子台車」から構成される大重量の搭載機器を安全かつ確実に打ち上げる世界で唯一の「スライダー放球装置」です。
親台車は「エレベーター」「エスカレーター」の駆動技術を応用した「ターンテーブル6m」「観測機台」「放球昇降」「アーム」「放球装置」と各種装置から構成され、吊下げた搭載機器を風下に合わせて放球可能な装置です。 子台車は打ち上げ時に一瞬で大気球を開放し跳ね上げる「跳ね上げ装置」を搭載し、数トンの浮力がついた大気球を保持可能な装置です。

画像2

この親台車と子台車は両車間隔を一定に保ったまま同時走行が可能であり、放球準備の整った大気球は格納庫内から東西に460mにわたって埋設されたレールの上を放球位置まで同時走行で移動します。上空の風の状況によりリモコン(無線)操作にて観測機は風下方向へ打ち上げられます。

現在、JAXAの豪州向けの装置にも携わさせて頂いています。

PAGE TOP